希少モデル　ソニー　MS 3300 整備済動作品 2025年度カレンダ

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商品情報

カテゴリー	テレビ・オーディオ・カメラ>>>オーディオ機器>>>ラジオ・コンポ
商品の状態	傷や汚れあり
ブランド	ソニー

70年にソニーが発売したMS(マトリックスサウンド)方式ステレオラジオです。定価は￥17800で、相当に高い。具体的に言えば、当時の大卒者の初任給の半分以上、今なら10万円位の感覚のラジオです。それでも例えばソニーの￥14800のIC11を使ってステレオ放送を聴くには￥12000位のステレオアダプターを購入する必要がありました。一台でステレオが聴ける装置としては価格競争力があるとソニーは見たのでしょう。当時ライバルのナショナルは普通の形式の左右にスピーカーのあるステレオラジオを販売していましたが、大きくとも30cmを超える程度の横幅では十分なステレオ感を得る事は難しく、折角高度な回路と高価な素子を大量に使って居ても今一訴求力が無かったと思います。MS方式はスピーカーを左右の他にセンターに配置、そこからは左右の信号をミックスした音を、左右からは両チャンネルの差信号のみを再生すると言うもの。左右に大きなスピーカーがある普通の方式に比べて見栄えと言う点では今一つで、結局は主流とは結局なりませんでした。しかし、冷静に考えれば、自然界の音は個々の一個の音源から放射されており、それに立体感や距離感が付くのは周囲から位相の異なる間接音が両耳に時差を伴って届く為です。この意味で、センターが一個の音源となり、左右が固有の音のみを再生するMS方式の方が現実に近い音を聴くことが出来る様にも思えます。実際、モノーラルからMSに切り替えた際の音場感の差は驚くべき物で、これは普通のステレオラジオでは味わえません。この個体ですが、入手時点ではチューニング不可、ボリュームは効かず、各部の塗装剥落、汚れ、錆多量と言う物でした。チューニング部分は糸の張り替え、ボリュームは接点復活剤塗布、バンド切替部分整備等等を行い、普通に動作する状態まで復帰しました。ACは特殊なコードが必要で使えず、電池使用のみです。スイッチ兼ボリュームは電源を完全に切ることが出来るか不明です(カチリと言う節度感が無い)が、代替部品がありません。ガリ無し。電池使用では高いSN,充分なステレオ感、結構な出力(定格1.4W)で音楽鑑賞にお勧め出来ます。クリーニングはしましたが、美品ではありません。レタリングが消えており、素人の方は使えないでしょう。MS方式の音を体感したい方にはお勧めです。電池付き。

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