今から四半世紀前、東京オリンピックをステップにして、日本が高度成長の大波に乗る頃、「危うい、この波に乗せられたら身の破滅だ!」と直感し、競争社会からドロップアウトし、商業主義から背を向けて、人類の滅亡。予言する詩をもって、夜の新宿に彷徨い集まった一群の若者達がいた(本文より) まだ、戦後の爪痕が残る1960年代。高度成長が生んだ数々の問題を感じとり「大地へ帰れ!自らのうちに大地の呼吸を取り戻せ!」とエコラジカルな生き方を呼び掛けた人々がいた。『アイ.アム.ヒッピー』は、自らを「部族」と称し「部族宣言」を声高らかに、オルタナティブな生き方を実践した日本のヒッピーたちの記録だ。増補2nd改正版は色々な付録も付いて読み応えたっぷりの370ページに。1.部族新聞の部分復刻版(創刊号のポンさんの絵〈表紙カラー〉、部族宣言〈ナーガ〉、「やって来い、まだ見知らぬ友よ!」〈ポン〉2.寄稿冊子付録(FLYING BOOKS山路和広「書物とカウンターカルチャー」、山口晴康「THE LONG WALK FOR BIG MOUNTAIN いのちの流れ、いのちの道」がピンク紙とホワイト紙の二枚付いてます。日本のヒッピームーブメント史 "60−"90 山田塊也 著